生きてますよここ東海岸

沖縄で田舎暮らしをする若者の非日常会話

誰も教えてくれない素敵な“田舎暮らし”の裏話

またまた大浦の一角からはいさい!

 

今日はちょっと、“田舎暮らし” の裏話というか、誰も教えてくれない田舎暮らしのことを書きたいと思います。

 

田舎暮らしと聞くときっと、こんな感じのイメージだと思う。

  • 庭付きの古民家で家賃も安くのんびりとした暮らし
  • 自然が豊か
  • なんでも手づくり
  • 地域の方々とのふれあい、助け合い
  • 好きなことをして生きている
  • スローライフ 

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シークワーサーを取る近所のスーパーガール。

 

実際ネットで調べてみてもざっくりこんな感じ。まあ、実際そうですけど(笑)

 

そこで、まず、”田舎“ というと、だいたいの場合、集落に住むことになります。要するに、人口が1、200人程度の地域の区民、集落の一員になるわけです。人が大勢いる都会と違って、誰かよそ者が入ってくるとすぐ分かります。そこでまず二つのタイプの地域があるのではないかと考えています。

 

1、比較的保守的な集落。

新しく入ってくる人、つまりよそ者をいい目で見ない集落もあります。予め仲良くなっていて、移住します!というと喜ばれるケースもありますが、いきなり移住となると地域全体として受け入れられることが難しいです。近所挨拶にいっても、ウェルカムな人、排他的な人、凄く分かれます。

2、比較的オープンな集落。

オープンな集落は、新しく入ってくる人に慣れているのか、不思議がられることも、特別扱いされることもあまりありません。でも、やっぱりここでも「前から知っている」「顔見知りである」ということはとても大事だと私は感じます。

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私の場合はラッキーで、2の、比較的オープンな集落に移り住むことが出来て、また、顔見知りの方が何名かいて、みなさん本当に快く受け入れてくれてとってもラッキーでした。が、私の友達は、活動拠点を1の保守的な集落に決め、集落の事情や歴史、状況を知る前にそこに腰を下ろしました。結果的に仲良くなれましたが、

 

予め、自分が住みたい地域のことを知っておく、顔見知りになる。

 

それは、田舎暮らしを始めたり、自然豊かな地方や地域に活動拠点を置くときにスムーズなスタートが出来る、大切な一歩ではないのか、と私は考えます。

 

そして、先ほど挙げた ”田舎暮らし” のイメージですが、一つ一つ解説していきたいます。

 

  • 庭付きの古民家で家賃も安くのんびりとした暮らし

確かに。私も古民家っぽいおうちに住んでいて、家賃も安いです。が、”のんびり”というと少し違う気が。笑

修繕箇所も度々出てきますし、虫もいっぱいです。修繕する度にちょっとお金がかかったり、時間もかかります。家を借りる場合は、集落、地域の場合は、大家さんとのやりとりで問題発生・・・というのも多々あると聞きます。私は、大家さんがとっても優しくてオープンな方で、そういう問題はありませんが、「親戚が帰ってくるみたいでおうち使うから」という理由でいきなり退去を強いられたり、という例はいくつか聞いたことがあります。当たり前ですが、こういうときに見落としがちな「契約書」が必要ですね。

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修繕途中のわたしんち。

 

  • 自然が豊か

田舎暮らしの醍醐味ですね~!自然は最高です!ただ、「開発」や「振興」を目的に、ちょっとは自然も犠牲にならないと、という意見の方もいたり、また、内的、外的な要因で意見の違い、政治的な立場の違いで集落内で亀裂が起こり、真っ二つに分断される・・・なんていう事もあったりします。

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海、川、山、そして畑。

 

  • なんでも手づくり

小屋、かご、釣竿、手づくりもいっぱいですが、もちろん買う人もいっぱいいます。(笑)

 

  • 地域の方々とのふれあい、助け合い

ここが、”田舎暮らし”の一番のポイントだと私は感じていますが、勘違いしている人もいっぱいいるのではないか、と考えます。オープンな集落に移り住んだ私でさえも、地域の子どもたち、そして地域の方々と打ち解けるのは、3ヶ月たった今でようやく出来始めたぐらいです。最初は、地域の行事も良く分からず、「よそ者」の私は、積極的に行事の日程を聞きに行きました。地域の行事は、結構優先順位が高い。

また、「ご近所さんから野菜がもらえる!」なんて有名な話。最初から野菜がもらえるなんて私はありませんでした(笑)近所の方たちと仲良くなって、顔見知りになって、2ヶ月経ったある日ようやく「こっちの畑からなんでももらってね~」の一言がありました。最近ようやく隣のうみんちゅの方にお魚ください!とお願いできました。。助け合いもそうですが、みんな、きっと何かあったら助けれくれるんです。でも、何もしないでも助けに来てくれると勘違いしている人がいっぱいいるのではないかと私は思います。自分から求めないと、また、自分も何かお返ししないと、集落では大変なことになります(笑)

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ようやく仲良くなれた子供たち。

 

  • 好きなことをして生きている

小さな集落。周りにあまり仕事といえる仕事はあまりありません。でもみんなこっちの暮らしが大好き。出費はとりあえず安いけど、暮らしがギリギリの方もいます。なので、好きなことを仕事に!という方は当然ながら少ない。私はそこを打破したいと思ってますが、だいたい共通しているのが、「ここの暮らしが楽しい」。好きなことをして生きているか、と言われるとそうでもないかもしれませんが、

「ここで生きるのが好き。」

そういう人たちはいっぱい、いっぱいいます。

 

 スローライフは全くスローじゃない(笑)

やることいっぱい。暮らしが全てだから、一つ一つが真剣勝負。のんびり農業しながら、とかイメージありますが、農業はのんびりじゃないです。やることいーっぱい!地域のことも、やることいーっぱい!お家のことも、やることいーっぱい!飲食店がないから、ご飯も作る。保存食の試行錯誤。やることいっぱいです!でもやっぱり、そも作業一つ一つがかけがえなく、大切で、愛おしい。全然スローじゃないスローライフだけど、ワンダフルライフです。

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コーヒー豆の収穫お手伝い

 

“田舎暮らし” を始めて4ヶ月。あれこれ試行錯誤で田舎暮らしをしたことのない私にとって最初の1、2ヶ月はとっても辛かったです。どうしたらいいか分からなかった。でも、今こうやって集落のみんなと仲良くなって、どんどん好きになっていって、最高です!都会にはない大変さ、悩み、色々ありますがここの暮らしLOVEです。

 

田舎暮らしはいいことばっかりじゃない、でも、一つの場所に1年以上いるということをやったことのない私。大浦は、確実に1年はいそうだ。(笑)

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