生きてますよここ東海岸

沖縄で田舎暮らしをする若者の非日常会話

選挙は、めっちゃ楽しい。本当に、楽しい。

実は、私は、今まで一度も選挙に行ったことがない。一度も。

 

そんな中で、私は、名護市東海岸に移り住んだ。この地域に住んでいく中で、色んな方にお世話になり、色んな方と仲良くなる。飲み会や日常の会話から、日頃、不満に思っていることや毎日の難しいことなどを話してくれたりする方も出てきた。

 

そんな中で、この、大好きな地域の方々はなぜこのような目に遭っているのだろうか、と、とても疑問に思ってきた。自分の生活というより周りの人の生活を脅かし、困らせているものはなんなのか。疑問に疑問を重ねた結果、結局ぶつかった壁は【政治】だ。政治の何かが大好きな地域の方々を苦しめているように感じた。「名護市長選挙が2月にある」それを地域の方から聞いた私は、両候補の政策や、政党などを調べるようになった。

 

調べていく中で、「まず最初に今の市長の稲嶺さんと話したい!」という思いから稲嶺さんとコンタクトを持つ友人に接触し、若者と稲嶺さんが交流できるイベントに参加した。そこから始まったのが私と選挙のストーリー。

 

そこで私はただ単に疑問に思っていたことを稲嶺さんに聞いた。返答がさらなる領域への興味をそそった。少しだけ会話のキャッチボールをした後、周囲にいた後援会の方々からいっぱい話しかけられた。新聞記者からインタビューを受けた。

 

「選挙活動」という、今まで無関心だった分野へ足を踏み入れた。

 

その後も、後援会の飲み会に参加したり、ワークショップやイベントを主催、参加したりなど、一週間ほど何も考えず活動した。そして出てきたのだ。

【選挙って本当に面倒臭い】

以前感じていた、選挙は政治家のため。選挙はみんな揚げ足の取り合いで面倒臭い。正しさの押し付け合い。貶し合い。そして、

 

・・・選挙に行かない。

そう思い始めたのだ。選挙に関わっている人は嫌われる理由がさらに良く分かった。 以前から思っていた通りだった。時間の無駄に思えた。

 

その晩は、すぐるといっぱい話した。私が選挙について感じていることをいっぱい話した。その時に、ふと、とてもフラットに、客観的に、第三者的に相手の立場になれたのだ。そして、みんなが戦略を立てている様子や、色んな人が色んなアプローチを仕掛けているアイデア、そして、一つのことに向かって頑張っている姿が思い浮かんだ。必要なのは政治に関する知識だけじゃない。むしろ、政治に関する知識が薄くても勝てるのが選挙だと思う。それは私を含める国民が政治に関して無関心だからなのだ。その時、一瞬にして、今まで本当に面倒臭かった選挙が、

 

【選挙は最大の学びの場だ。プロセスが楽しい。】

 

と思えるようになり、数分もしないうちに、確信に変わった。あの、選挙嫌いが。あの、一回も選挙に行ったことのない私が。何が楽しいかはまだ言語化できていない。

 

だからこそ、2月4日の名護市長選挙まで、選挙活動に関わりたいと思う。この一週間で政治に関する知識が急激に増えた。メディアの勉強もできる。イベントの主催の仕方も学んだ。上手な討論の仕方や、討論の時に必要となり得る資料や情報の準備の仕方も学んでいる。補助金基金のこと、そして使われ方。そこから繋がってくる、国の仕組み。全てが楽しい。何かぐちゃぐちゃに絡まったものを一つ一つほどく感じ。

 

先週は、現職の稲嶺さんと2回、お話することが出来た。疑問に思っていたことを本当にわかりやすく説明してくれた。納得いかないこともあった。今週は、渡久地さんのお話も聞きたい。いっぱい勉強したい。

 

そして、選挙には感情や仕事などの事情も入っていたりするので、とても不公平になるところがいっぱいある。それにしても、一番大切なのは私たち一般国民の意識だ。私も含め、興味がなさすぎる。今後は、一般国民の意識をどう政治までもっていけるかを課題としたいと感じた。

 

名護東海岸に移ってきてたくさんの勉強をさせてもらっている。選挙もその一つ。

 

選挙にまさかそのような面白さが隠れていたとは。今年、沖縄ではいっぱい選挙がある。選挙のこの楽しさと面白さを分かち合いたい。

 

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(田んぼにいた、イモリ。)