生きてますよここ東海岸

沖縄で田舎暮らしをする若者の非日常会話

夢のマイファーム。

自給自足がした―――――い!!!!

 

と、小学生のころから思っていた。そこで去年の9月。23歳にして、思い切って大自然の中に飛び込んだ。

そこで、夢のマイファームをゲット。

 

その夢のマイファームは約1000坪あるらしく、3m級のススキを刈り倒すところから始まった。給料10万円。貯金はニート時代で使い果たしたので、ゼロ。そんな中で人生で初めてクレジットカードの分割機能に感謝した。

 

今まで馬鹿にしてたんです。クレジットカードの分割機能ってそんなに必要?って、バカにしてたんです。また、リボ払いしている人もバカにしてました。

 

ごめんなさい。自分の愚かさを身に染みて感じました。

 

クレジットカードは全部一括。20万の時とかもあったけど、余裕で払ってた。携帯の機種代も現金一括。23歳までそんな暮らしをしていながら、人をバカにしていたから、月給10万で働くことになった。笑

 

自業自得ってやつですね。

 

そんな中で、3万円を、3分割してクレジットカードで購入。

 

本当に、怖かった。負債がある自分が、嫌でたまらなかった。しかも、なんで負債があるのかは、一番、自分が、よーく分かっている。

 

でもその経験が出来て、少しだけ優しくなれたし、自分で稼ぐ力をつけようって思った。まあ、結果オーライだ。

 

そして購入した3万円の草刈り機で、ひたすら、3mのカベをなぎ倒していくところから、夢のマイファーム物語が始まった。1月からスタートし、2月の名護市長選挙で2週間動けなくなり、そして、ようやく2か月かかって全部刈り終わった頃には、最初に刈ったススキが生えてる。笑

 

3月に入って、一緒に畑をやっていたすぐるさんがワカゲノイタリ村での高級小屋づくりを始めて、そっから一人だ。

 

一人でやっていく覚悟

それからなんだかんだ色々あって、二人で一緒にやるはずだったけど、そんなところに頼ってちゃあエネルギーの無駄だ!と悟った。とりあえず畑をやりたいのか、やりたくないのか。本当に自分は自給自足がしたいのか。自分と向き合い、闘い、悩み、たどり着いた答え。

 

一人でやっていく覚悟をした。

 

一人ででも約1000坪の畑をやっていく。それぐらいの覚悟がないと出来ないよなー、自給自足。畑に作業に来ているはずが、畝と畝の間に寝そべって土を会話していた。

 

虫がいっぱいいる。

日照りが続いていたので、土は乾ききっている。

 

私の人生、どうしたらいいんだろう。よく、土と相談していた。そしたらね、土が答えてくれるんです。こうしてみたらいいんじゃない?って。不思議だけど、これは、土と会話する人にしか分からないのです。

 

この人変な人だ、危ないぞ。

 

そう思った方もいると思いますが、土との会話は、自分との会話と大して変わりません。ただ、土は、そこにいて、見守ってくれます。

 

畑での一番の楽しみ

畑にいると、近所のはるんちゅが、Uターンまでして畑を見に来て、笑ってくれる。

 

「こんなんで出来るのか~?笑」

 

って言われるから、「それは私にも分からないけどやってみるしかないよね~笑」とか言って会話をするんだけど、20代の若い女の子がいるだけでも嬉しいのだろうか、コーヒーくれたり、バナナくれたり、グアバくれたり、アイスくれたり、いつもなんかくれる。笑

 

「私があげれるもの何もなくて申し訳ないよ~!」

 

というと、「えー、いいよ別に、何も持ってない人に何も求めてない笑」

 

と、またバカにされる。

 

数少ない農具で作業していると、「だー、これ使って使ってごらん。」と、使い方さえも分からない農具を貸してくれる。

 

「どんなして使うんですかー?」

 

「はっさ…。」決まり文句だ。

 

「水道繋がれてないでしょ、45㎜の塩ビ買ってきてから、XXXのやつをXXXでXXXしてからホースでつないで、XXX使って向こうまで伸ばしたら水使えるよ。」

 

「へー、ありがとうございます!」(半分以上分かってない)

 

「わかってる?笑」

 

「全然分からないので今後時間ある時一緒にやってください!笑」

 

「そうだね、それがいいね。」

 

エピソードなんて、思い出そうとしたらもっとある。私が畑をやってて一番楽しいのは、畑ももちろん、めっちゃ楽しい。でも、こんなに優しくて面白くてちょっと意地悪な近所のはるんちゅたちがいてくれるからこそ100倍ぐらい楽しく出来る。

 

最近は近所の子供たちに「畑行く?」と聞くと、「うん!!!」と言って、遊びに来てくれて、子供たちが来ても遊べるような畑にしたいなーという想いも強くなった。

 

そんな畑の3月の進歩は、畝が5個出来た。一つ目の畝を作っているときは、足も腕もぷるぷるしていたし、2時間もかかったけど、5つ目の畝を作る時には、30分で、足も腕も元気で出来た。

 

畑やってて将来役に立つの?

アンサーは、そんな考えで畑なんてやってられない。

 

農業って意外に頭を使うものだ。

 

地形を見て、自分のやりたいことも考えながら、ベストなデザインを考えなければいけない。農業だけしてたらいいと思ったら、モノづくりの技術も必要になってくる。水パイプのセッティングだって自分でやらなきゃいけない。どの植物は影が好きでどの植物は水はけが良い環境を好む。自分が育てたい作物に応じて畑の作り方も変わってくる。そして、逆算する力と、管理能力、計算力も必要だ。ビジネスと一緒。

 

作物を育てるだけが農業だが、「作物を育てる」の中身は想像以上に奥が深かった。ちょっとだけ、なめてた。

 

なめんてんじゃねーぞーーーーー!

 

って、怒鳴られてもおかしくないのに、近所の農家さんは、優しく厳しく、教えてくれる。そんな私に何が出来るのだろうか。

 

隣の農家さんはおいしい島バナナを育てている。キンカンやシークワーサー、島らっきょうにあま~いカボチャ、おいしいキュウリに甘酸っぱいレモンも!

 

こんなにおいしいものをいっぱい育てている農家さんに支えられて、夢のマイファームは今、バナナが3本立ち、畝が5つできて、ローゼルの植え付けがようやく終了した。

 

無肥料、無農薬で。

私が自給自足をしたいと思ったきっかけが、自分で、安全な食づくりをしたいと思ったから。それを家族にも食べてもらいたいと思った。農薬が使われていると知った時点で、農薬=悪という考え方がなぜかあった。

 

そこから色々と勉強していくにつれて、やはり無肥料、無農薬がいいという想いが強くなっていった。

今は全然「悪」とは思わないけど、自分のことも、みんなのことも、地球のことも、考えたうえで、自分は無農薬で、無肥料でやりたい。それだけは極めたいと思っている。

 

あと、チャレンジしたいのは、新しい農業の在り方かな。そこは、自分のことが出来るようになってから具体化することにしている。

 

今日は、午後、この前シンカヌチャービレッジのゆっきーさんからもらったモロヘイヤの種を植える。

 

ここまで出来たら◎。

 

植える、と言っても…。まず、土をほぐす。種をまく。土をかぶせる。枯れたススキを50m先の場所から集め、細かく刻む。それを畝の上に置く(敷き草)。そして、今は水道パイプを繋げていないので、隣の農家さんの畑からバケツで水をくみ、優しく水をかけてあげる。

 

ふぅー。

 

今日で出来るといいな。18時~、6月30日のやんばる海フェスのミーティングがある。14時半までは塾でバイト。名護に着くのは15時半。タイムリミットは、約2時間。

 

出来る、出来る、出来る。

 

今日も、夢のマイファームの物語は、続きます。

 

※マイファームお手伝い仲間、常に募集してます!

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夢のマイファーム、バナナが3本たちました。近所の農家さんに感謝(^^)